テルルと私が大好きだった喫茶店のお話です。
いつも美味しい珈琲を淹れてくれるお店でした。
そこのママさんはお客様をカメラで写し、次回行った際にプレゼントしてくれました。テルルも何度か写して頂きそれは今でも大切な宝物です。
ある時期、つらい事がありテルルがいないと何も手が付かない事がありました。
「大人なのにぬいぐるみを持ち歩く」事を世間では弱い人間だと言われる事があり、大っぴらに言えないなあと後ろめたい気持ちがずっとありました。
お店のママさんは不思議な方で、初めてテルルを連れてコッソリ紹介した時もはじめましての挨拶をテルルにしてくれました。
「〇〇さん(私)がつらい時は、あなたが守ってあげてるのねえ」
とテルルと話してくれた時は嬉しい気持ちと、物語を見るような不思議な気持ちでした。
そこは不思議な事が起こっても余り不思議でないお店だったので、ママさんはテルルと直にお話出来ていたのだと思います。
自分以外の誰かから話しかけて貰って、テルルの個性をはっきり感じ始めたのはそこからだったような気がします。
ママさん、テルルといつもお話してくれてありがとう御座いました。