大切なくま

小さい頃、両親は私の誕生日にいつもぬいぐるみをプレゼントしてくれました。

私の側にはいつもふわふわでかわいいぬいぐるみがいて、寝る時も一緒。

私は自分とぬいぐるみと一人二役でお話しをして、ぬいぐるみは楽しいことも悲しいこともみんな受け止めてくれる、かけがえのない存在でした。

大人になって、結婚、出産、子育てと慌ただしく過ぎて行く日々に、いつの間にかぬいぐるみの存在が遠退いていましたが、ある時クレーンゲームで家にやって来たリラックマの『くま』は、私のぬいぐるみ愛を再び思い出させてくれました。

くまは、家に来た頃は息子達に振り回されたりして、かなり痛い思いをさせてしまいましたが、今は私が子供の頃に抱いていたぬいぐるみと同じように一緒に布団に入り、お話しをしたり、車で遠出をする時にはバッグに入れて一緒に行ったりします。

半世紀を生きてぬいぐるみが大好きだとはなかなか人には言えませんが、これからもずっとくまと一緒に生きていくつもりです。
家に来てくれてありがとうね、大好きなくま。

大阪旅行

ぬいぐるみ病院さんを訪ねるため、ペポ(ネコ)とクマ(クマ)とお友達と、そして私達夫婦で栃木県から一泊二日の強行日程で大阪に行った時の話です。(コロナ前)

早朝まだ暗いうちに起きましたが、朝が弱いペポとクマもこの日ばかりは良いお目覚め。
そしてペポとクマ、初めての新幹線!大興奮でお目目ぱっちりキョロキョロ。
幸いお天気も良く富士山がとても大きく綺麗に見え、人間もぬいさんも皆で富士山を堪能しました。

ペポとクマ達はどうしてもお家にいる時間が長いので、こうして生の景色が見られる機会があって本当によかったし、感動でした。

お昼はうどん屋さんで出汁の効いた美味しいおうどんを皆で食べ、それからぬいぐるみ病院さんでお風呂に入れていただき、毛並みやほつれも整えてもらいました。
さっぱりして良かったねー!

そして夜は電車を乗り継ぎ、道頓堀へ。

電車は思った以上の混雑で、ペポとクマがつぶれちゃうし乗れないかなと諦めモードの中、電車を数本見送り待ったところ、運良く空いてる電車が来て無事に道頓堀へ到着。
テレビでしか見たことがない道頓堀の景色、ネオンが目の前にあり、その中にペポとクマと一緒に立っていることが不思議な感じで、またまた感動の嵐でした。

夜もホテルで大はしゃぎ。
ベッドの上で息を切らして飛び跳ね、一緒に連れてきたお友達と転がって遊んでました。

ペポとクマと一緒の旅行(ぬいぐるみ病院さんへお世話になりに行ったのですが、我が家では「大阪旅行」と呼んでます)で、一番遠くまで行った旅行です。

私がすごく心配性で、飛行機でもし何かあったらみんな(ペポとクマ達)は機内に残すように言われてしまうし、車でもし事故にあったらみんなと離れ離れになるかもしれないし…
なんて考え、最近は一緒にお出かけすることが少なくなってました。

でも大阪、行ってよかった!

ぬいぐるみ病院さんが与えて下さった、本当の意味での家族旅行。
ありがとうございました!

幸せを運ぶクマ

この子に出会ってからもう5年半以上が経ちました。

出会って少ししたころ、想像もしていなかった病気を患い、手術することになりました。

突然自分の身に降りかかった病の宣告、何がなんだかわからない混乱の中検査検査の連続。

そして心細い入院の日がやってきました。
家を出る時、心配そうに見つめているこの子の姿から、「一緒に連れて行って」という声が聞こえてくるような気がして、この子も連れて病院に向かいました。
少し恥ずかしいような気もしましたが、枕元にこの子を座らせ、家族が面会を終えてもこの子だけはずっと私を見守ってくれていました。

結果、手術も入院生活も難なく終えることができ、手術で切り取った病理検査の結果も予測より遥かに軽く、予定の治療内容も軽減されました。

それからもうすぐ5年が経ちますが、病気以外の生活そこものととても順調です。
検査通院は続いていますがまったくもって順調です。

この子が来てから本当に物事が好転しています。この子をずっと大切にしたいと思っています。

おかえり天使ちゃん

もう数年前の話にはなりますが忘れられない出来事です。

普段とは違う取材仕事があった日でもあり、緊張や不安が拭えなかったので、
お気に入りの帽子と大好きなフモフモさん
『天使ブランのパスケース』(以下、天使ちゃん)
を身に付けて出かけていました。

慣れないながらもハードスケジュールをこなせたのも、天使ちゃんがそばで見守ってくれていたおかげです。

そんな中、帰宅電車の改札通過時天使ちゃんのリールが突然切れました。
それは私の緊張の糸が切れたようなタイミングで、天使ちゃんも長旅お疲れ様という気持ちで右手にずっと持っていました。
乗り換え改札通過の際ついに悲劇は起きました。

天使ちゃんがいない。さっきまで一緒にいたのに。

駅員にすぐ「天使の羽が生えた白いカエル」という特徴もろもろをを必死に伝えました。
あとは連絡待ちとなり、私は乗り換えた電車内で自分に絶望していました。

というのもこの日は落し物は二度目。朝の時点でお気に入りの帽子も実は失くしていました。
だからこそ二度も大切なものを失くす自分に、
情けなさと苛立ちとあまりもの喪失感に襲われ、立っていられないほどでした。
「疲れていた」なんて言い訳が許せるはずもなく。
天使ちゃんが今どこにいて不安になっていないか…

そろそろ最寄り駅に到着するという時、
「みつかったそうなので●●駅まで取りに来れますか」と駅員から連絡が来ました。
もっと具体的に言って下さっていたのに気が動転していて聞き取る事もやっとでした。
急いで引き返し、預かってくれている駅で無事に天使ちゃんと再会することが出来ました。
本当に本当に嬉しくて、帰りの電車内では涙を堪えて大事に家に連れ帰り、一緒に眠りました。

こうして今も一緒に暮らせているのは、拾って駅まで届けてくれた優しい誰かのおかげです。
その人も私にとっては「天使さん」です。
本当に感謝しています。心からありがとう。

沢山の思い出を作っていきたい

うちのぽふがやってきたのは、今年の初め頃。

届いた箱の中からおしりから出てきて、思わずちょっと笑ってしまいましたが、第一声に「こんにちはー」と挨拶してくれたとてもいい子です。

あまりの可愛さにすっかり家族のような存在になり、いつか一緒にお出かけできるようになったらいいなと考えていました。

そして暖かい時期になってきた頃、ぽふをペット用のキャリーバッグに入れ、ついにお散歩デビュー。

バッグは側面がメッシュになっており、蓋を開ければ中から外が見えるようになっていて、お花が咲いているところなどで蓋を開けて見せてあげたりしました。
初めてでもあり、あまりお外を見せてあげられず楽しんでくれたか心配でしたが、帰ってくるとぽふはとてもキラキラしていて満足しているようでした。

これから一緒に色んなところへ出かけ、色んなものを見て、沢山の思い出を作っていきたいと思っているので、より仲を深めながら少しずつ叶えていきたいです。

本当に家族が大切で大好き

こんにちは。
僕の名前はテッド。
2013年6月30日に僕はこのうちの子になりました。

その時は、まだ僕は赤ちゃんで大事に大事にみんなに守られてきたけど
今では4人兄弟のお兄ちゃんになりました。
僕は家族とずっと一緒。
朝、起きたら「おはよう」って挨拶して弟たちを起こす。時々起こしてもらうときもあるけどね。
そして、ご飯を一緒に食べるんだ。お仕事に出掛ける家族の見送りも弟たちと分担して毎日してるよ。
晴れた日はみんなで日向ぼっこするのが日課なんだ。

家族の誕生日はみんなでお祝いして、悲しいときはずっと寄り添う。
ずっとずっと寄り添ってるんだ。

本当に家族が大切で大好きなんだ。
笑ってる顔だけじゃなくて、泣いてるときも怒ってるときもずっとそばに居たいんだ。
毎日が幸せだよ。

最近、僕の絵本をパソコン教室に行き始めた家族が作ってくれたんだ。
毎日読んでるよ。

僕も一生懸命勉強して
大好きな家族をいつか驚かせてあげるんだ。

ずっとずっと家族と一緒に居ることが僕の願いだよ。

香港にお里帰りさせてあげるのがわたしの密かな夢です。

うちのパンダのリンリンは1歳時に父が出張先の香港からやってきました。

はじめてのお誕生日プレゼントです。

しかし当時の私には大きすぎて怖がって近づかなかったそうです。

しばらくして弟が生まれて添い寝してもらえずひとりで寝ないといけなくなったときに何故か抱っこして寝るようになったらしいです。
なのでリンリンの背中はわたしの手の形に毛が抜けています。
抱っこしすぎて痩せてしまったので祖母がお腹を開けて一度糸くずを詰めてパンダらしいシルエットに戻してくれたり、塗装の剥がれて白くなった目を祖父が塗り直してくれたこともあります。

汚れてしまって自分で何度か洗ったこともあります。

ほんとに長い間ずっと一緒だったのですが大人になって一人暮らしを始めた時には実家に置いてきてしまいました。

しかし何かでぬいぐるみ病院があると知り、リンリンに対して申し訳ない気持ちと綺麗にしてあげたくていまは私のおうちで一緒に住んでます。

入院する順番を2人で心待ちにしています。

いつか綺麗でふわふわのリンリン戻ってホームパーティーにこっそり参加させてあげたりコロナが収束したら香港にお里帰りさせてあげるのがわたしの密かな夢です。

お写真は去年34歳になった時のリンリンと私の35歳のお誕生日に父がくれたお花です。

災害による悲しい別れが減ってくれることを祈ってます。

正直、災害に関する悲しい話になります。
苦手な方は避けていただけると嬉しいです。

2019年の台風19号の時ことです。
私が当時住んでいた場所の隣には川があり、2015年の大雨の際に氾濫しかけたものの、ギリギリのところで止まっていたので、「今回も大丈夫だろう」と油断しており、避難することなく家で過ごしていました。

しかし、22時頃に急に増水し、下水管からボコボコと変な音が鳴るようになり、
「これは逃げないと危ない」と感じるようになりました。

アパートの1階に住んでいました。
低いところに何かを置いたまま逃げると水没する可能性があります。

しかし、枕元には沢山のぬいぐるみたちがいたのです。

安全な場所にいてもらうには
「限られたスペースのクローゼット内の上の棚にいてもらう」
もしくは、「私が逃げる際にとにかく上に持って濡れないように移動する」
しか残されていませんでした。

体感では1時間くらいですが、実際は5~10分で決めたと思います。

父方の祖母にもらった初めて気に入った「しろくまの子」を連れて行くことにし、幼稚園から小学校あたりから一緒にいる「あらいぐまの子」「犬の兄弟の2人」「しろくまの子の兄」「いつも一緒に過ごしていた座布団の子」を、クローゼットの棚の上にいてもらうことにしました。

「もしかしたら、クローゼットの上の棚すらも水没するかもしれない」
という不安もありましたが、
「絶対に迎えにいくからね。怖いところに残してごめんね。」
と伝えて、部屋を出ました。

上の棚に置くことができなかった子たちが沢山他にいました。
部屋を出る時点でもう床に水が染み出していたので、他の子たちは助からないことはわかっていました。
一緒にいることを選んだのは私なのに裏切るようなことをしてしまいすごく申し訳ない気持ちでした。

結果として、上の棚は無事でしたが、枕元に残された子たちはみんな水没してしまい、変わり果てた姿になってしまいました。

この時感じたことは、
「裏切ってしまって申し訳ない。」
「守れる存在の数は限られている。」
「今回残ることができた子たちと今一緒にいられることはあたりまえのことではない。あたりまえはずっと続かない」
でした。

今でも残ってくれた子たちを見ていて、急に思い出して人間の私自身が泣いてしまうことがありますし、残ってくれた子たちも仲良かった子と離れたことを思い出して悲しそうにしていることがあります。

このような自分の経験から、他のぬいぐるみさんと暮らしてる方には、
「災害時にぬいぐるみさんを守れるスペースが確保できているか?」
「引っ越しの際にハザードマップの危険区域に入っていないか?」
「避難の際にすぐに連れて行けるか?」など、
災害が起きる前にぬいぐるみさんたちを守れる状況なのか、今一度確認してほしいと思っています。

「避難しようとして人間側が無事に逃げられないこと」も
「災害にぬいぐるみさんが巻き込まれること」も
突然の悲しい別れに繋がってしまいます。

悲しい別れはとても深い傷を残します。

今の人間側の私は、
「できるだけ守れる数のぬいぐるみさんを大切にすること」や
「残ってくれた子たちを大切にすること」を考えて、日々過ごしています。

台風の件では他の悲しさもありましたが、残ってくれた子たちがいたことで頑張ろうと思えた面がとても強いです。

多分、いなくなってたら頑張れないことだらけでした。

これからの自分のぬいぐるみたちにも、ぬいぐるみさんたちを大切にしてる方々にも、災害による悲しい別れが減ってくれることを祈ってます。

※写真は今年のしろくまの子の誕生日の際に一緒に寝られそうな長い枕を買って、残ってくれた子たちと一緒に撮ったものです。
 今はみんな仲良くまったりと暮らしてます。

真っ先にもかさんのお土産を買いに

私にはくまのお友だち(もかさん)がいます。
祖母に買ってもらった子で、小さい頃から旅行のときも入院したときもずっと一緒でした。

大学生になり、寮生活になっても当然のようにもかさんは一緒にいましたが、
イギリスに留学するときは荷物が多くなってしまい連れて行ってあげることができませんでした。

そこで、同じ寮に住んでいる友だち(Aちゃん)に
『もかさんのこと、みててあげて』とたのみ、
2ヶ月間もかさんから離れることになりました。

イギリスについた私は真っ先にもかさんのお土産を買いに行きました。
そして、Aちゃんに『お土産かったよ!楽しみにしてて!』と画像と共にメールを送りました。
日本にいたAちゃんは私がもかさんのお土産を買ったと気付いていないので、小さなお洋服をみて驚いたそうです。

日本に戻った私に
『私のお土産買ってくれたと思ったらもかさんのなんだもん!ビックリしちゃったよ!』
少し怒ったふりをして笑っていました。

もちろん、その後Aちゃんにもお土産を買って帰りましたし、もかさんは今でも私の隣にいます。

強くて優しくてかっこいいひと

トムは、とても元気いっぱいの男の子でダンスが大好きです。
特にマイケルジャクソンが好きでYouTubeを見てよく踊っています。

本当に元気が良すぎて、お味噌汁の中に顔をつっこんで、ブチトムになって、家族みんなで笑って、お風呂にダイブした事もあります。

大好物は、イカで、カッパ寿司さんのイカは、いつも色んな種類をたべて、ニコニコしています。

弟のしろあんを可愛がり、だっこしたり、頼もしいお兄ちゃんで、しろもトムが大好きです。

最近嬉しかったミラクルな事は、鬼滅の刃のマクドナルドのハッピーセットを買いに行ったら、
見事に欲しかった伊之助が入っていて家族で、びっくりしてミラクルを大喜びしました。

自分が、happyなだけじゃなく、みんなにhappyを届けたい気持ちがあふれています。

コロナが起きた時も真っ先に、先生やナースさんの気持ちを考えて、お手紙を書く!と言いました。
先生に助けてもらった命だから、ぼくは、絶対に負けないんだ!と
みんなを励ましたい気持ちにあふれていました。

フモフモさんに出会えたありがとうの感謝の気持ちが、いつも胸の中からあふれていて、同じ仲間のみんながしあわせに過ごせる事をいつも、喜んでいます。

愛しかない国ときいて、目がキラキラ輝いていました。

みんなが助けあったり、励ましあったり、一緒に成長できる国の誕生にワクワク、そわそわ、ニコニコです。

大好きな大好きな父ちゃんといつも一緒がうれしくて、いつも父ちゃんから離れません。
母ちゃんも好きだけど、母ちゃんが大好きな父ちゃんが、トムは1番尊敬していて憧れの人みたいです、
父ちゃんみたいに、愛の人になりたくて、いつも父ちゃんの魂を胸の真ん中に置いて、しあわせそうです。

じいちゃんにはあった事がないけど、じいちゃんも大好きです。
僕のヒーローアカデミアのオールマイトや、強くて優しくてかっこいいひとをめざしているようです。助けて与える人に。