黄色いライオンちゃんの保護者さんが小さい時、いつもいつも手から離さない時期がありました。
もちろん寝る時も出かける時も一緒。
お風呂の時だけは、ドアの外でちょこんと待ってる…なくさないようハラハラでした。
しかし、ある日恐れていたことが起きました!
いつものように一緒におでかけしたあと、帰宅してからライオンちゃんがいないことに気づき、ちっちゃい保護者さんは大泣きです。
数時間後 、夜でしたが、一本の電話がありました。
「黄色いライオンさん、お宅様のでしょうか。うちで預かっています。いなくなってご心配をされているかなと思いお電話しました」
夕方に立ち寄った本屋の店員さんからでした。
絵本のところにちょこんといたようです。
「ありがとうございます!明日必ず迎えに行きますから、預かっておいてください。お願いします」
実は、そのライオンちゃんは立っている子だったので、とりあえず底に家族が電話番号を書いておきました。
本屋の店員さんが、その番号をみてかけてきてくれたのでした。
万が一どこかに置いてきてしまった場合、気づいた方が電話をかけてくれたらいいな、と、ためしに書いておいたのが役に立ちました。
小さな持ち主さんの手に、翌日にはほっとした顔のライオンちゃんが無事にいました。
見知らぬ人に対して感謝の気持ちでいっぱいになった、忘れられない出来事でした。