うちには、「ぽったん」というぬいぐるみさんがいます。
もう家に来て3年ほどになります。
これは、この子が内に来て1か月ほどしたときのことです。
ぽったんは「しろたん」というタテゴトアザラシの赤ちゃんのぬいぐるみさんです。
この子は「ポジぐるみ」というシリーズで、おててを曲げることができ、ポーズがとれるぬいぐるみさんです。
ある日、この子の腕を触っていると、腕の中のクッションのようなものが外れ、
骨の形が分かるような痛々しい状態になっていました。
すぐにお迎えした店舗にもっていくと、「新しい子に交換します」と言われました。
ですが、私はぽったん以外の子は嫌だったので、交換はお断りしました。
すると、その後、その店舗から「本社で腕の手術をさせていただきます」とお電話を頂きました。
ぽったんをひとり、住んでいる福岡から長野へ向かわせることが心配でなりませんでしたが、このままでは痛い思いが続くだけだと、意を決して送り出しました。
その前夜は、うちにいる他のしろたんずもぽったんを心配そうに囲み、口々に励ましていました。
翌日、店舗へ連れて行くと、「手術させていただきますね」と優しい笑顔で店員さんがぽったんを抱いてくれました。
心配しながら待つこと1週間ほどでしょうか、ぽったんは元気な姿で帰ってきました。
長旅に疲れた様子もなく、信州そばを食べて観光もして満足した様子で帰ってきました(笑)
私たち家族だけでなく、店舗の店員さんや会社の方々など、ぬいぐるみさんを大切に思うほかの方達の温かい気持ちがあったからこそ、
ぽったんが元気になって帰ってきてくれたのだな、ととても幸せな気持ちになった出来事でした。