幼少期に愛用していたタオルケットがぼろぼろの破片になった頃、
不思議と現れてくれたのが今そばにいるぬいぐるみたち、大きくなったくたくたピカチュウさんでした。
わたしの生まれた家庭は虐待や暴力などが絶えず、色々な悲しみや孤独感に苛まれて過ごしていました。
そんな中、唯一安心できる、
こころを生かしてくれた存在がぬいぐるみたちでした。
話しかけていると笑ったりムッとしたりする表情がわかるようになって嬉しかったり、
ぬいぐるみたちが毎日寂しくないように交代で抱っこして眠ったり、
食事やおやつを一緒に食べたり、
悲しくてたまらないときにぎゅっと抱きしめてニコニコと見つめてくれるぬいぐるみに本当に慰められたり…
つらくてたまらなくて何日も何日も涙がとまらず、
もう生きていることをやめてしまおうと考えたとき
(ああ、でも、くたに会えなくなるのはいやだな)
と真っ先に思い浮かびました。
わたしを引き留め生きる希望を与えてくれた、
わたしの人生を生かし続けてきてくれた、
そしていまもやさしく寄り添ってくれるかけがえのない存在です。