パルパルさんと出会ったのは私が恋人と付き合った最初のクリスマスの時期でした。
私はパニック障害があり、鬱症状もあるので仕事に行くだけで疲れてしまい、
時には1人で出かけるのが怖くなります。
必ずしも恋人と出掛けられる訳では無く、何かお守り代わりに持ち歩けるものをと考えた結果、私がぬいぐるみを提案しました。
過呼吸が酷く外に出られなかった時に傍に居たのはぬいぐるみです。
時には苛立ちから投げてしまう事もありましたが次第に症状は落ち着き、仕事が出来るまでになりました。
けれどまだ過呼吸はありますし気落ちもします。
そうして迎えたクリスマス。
私は彼と期間限定のショップでパルパルさんと出会いました。
サイズも服も違う子の中で彼が黄色いジャケットの子を選びました。
「このサイズなら鞄に入るし、ビビっときた。この子にしよう!」
と、すぐさま店員さんに渡しました。
ぬいぐるみに名前つけるの変かなとも思いましたが、彼は乗り気で一緒に考えてくれました。
パルパルさんは彼の名前の1部をもじって名付けました。
恋人と喧嘩した時は持ち出して家出をし、時に具合が悪い時にはそっと鞄の中で待機してもらい、私達の間でもかけがえのない家族になりました。
彼はと言うとそんなパルパルを抱えて寝ている時があります。
汗っかきな彼なのでパルパルさんが心配ですが、幸せそうなのでそのままにしています。
そのうちぬいぐるみ病院にお世話になる時があるかもしれません。
どうぞよろしくお願いいたします。